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#use wml::debian::translation-check translation="b128ca5f062ffd92dfde8a7b5888d4e87ec075f2"
<define-tag description>サービス拒否攻撃/特権の昇格</define-tag>
<define-tag moreinfo>

<p>Linux カーネルに、サービス拒否攻撃や特権の昇格に繋がる、複数の問題が発
見されました。The Common Vulnerabilities and Exposures project は以下の
問題を認識しています。</p>

<ul>

<li><a href="https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2008-3527">CVE-2008-3527</a>

    <p>Tavis Ormandy さんにより、仮想動的共有オブジェクト (vDSO) の実装に
    ローカルからの DoS 欠陥と、潜在的特権の昇格に繋がる欠陥が報告されま
    した。</p></li>

<li><a href="https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2008-3528">CVE-2008-3528</a>

    <p>Eugene Teo さんにより、ext2 および ext3 ファイルシステムにローカルから
    サービス拒否攻撃可能な欠陥が報告されました。ファイルシステムをマウ
    ント可能な権限を持ったローカルユーザにより細工された壊れたファイル
    システムをマウントすることで、カーネルのエラーメッセージ出力で無限
    ループとすることができます。</p></li>

<li><a href="https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2008-4554">CVE-2008-4554</a>

    <p>Milos Szeredi さんにより、O_APPEND フラグをつけて splice() によりオ
    ープンしたファイルに対し、ユーザが任意のオフセットでファイル書き込み
    ができるため、O_APPEND フラグの仕様を迂回した書き込みが可能であるこ
    とが報告されました。</p></li>

<li><a href="https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2008-4576">CVE-2008-4576</a>

    <p>Vlad Yasevich さんにより、SCTP サブシステムに欠陥があり、リモートの
    ユーザからカーネル Oops を起こすローカルサービス拒否攻撃が可能である
    ことが発見されました。</p></li>

<li><a href="https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2008-4933">CVE-2008-4933</a>

    <p>Eric Sesterhenn さんにより、hfsplus ファイルシステムにローカルからサ
    ービス拒否攻撃可能な欠陥が報告されました。ファイルシステムをマウント
    可能な権限を持ったローカルユーザにより細工された壊れたファイルシステ
    ムをマウントすることで、バッファオーバランを起こし、システム oops や
    メモリ破壊をおこすことができます。</p></li>

<li><a href="https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2008-4934">CVE-2008-4934</a>

    <p>Eric Sesterhenn さんにより、hfsplus ファイルシステムにローカルからサ
    ービス拒否攻撃可能な欠陥が報告されました。ファイルシステムをマウント
    可能な権限を持ったローカルユーザにより細工された壊れたファイルシステ
    ムをマウントすることで、戻り値のチェックがないことによるシステム
    oops をおこすことができます。</p></li>

<li><a href="https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2008-5025">CVE-2008-5025</a>

    <p>Eric Sesterhenn さんにより、hfsplus ファイルシステムにローカルからサ
    ービス拒否攻撃可能な欠陥が報告されました。ファイルシステムをマウント
    可能な権限を持ったローカルユーザにより、細工された壊れたカタログ名長
    をもつファイルシステムをマウントすることで、システム oops やメモリ破
    壊をおこすことができます。</p></li>

<li><a href="https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2008-5029">CVE-2008-5029</a>

    <p>Andrea Bittau さんにより、unix ソケットサブシステムに Dos 欠陥があり、
    ローカルのユーザがメモリ破壊を起こしてカーネルパニックできることが
    報告されました。</p></li>

<li><a href="https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2008-5079">CVE-2008-5079</a>

    <p>Hugo Dias さんにより ATM サブシステムに DoS 欠陥が発見されました。こ
    の欠陥はローカルユーザが 同じソケットに svc_ぃsten コマンドを二回発
    行し、/proc/net/atm/*vc を読むことにより攻撃可能です。</p></li>

<li><a href="https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2008-5182">CVE-2008-5182</a>

    <p>Al Viro さんにより、inotify サブシステムに競合条件があり、ローカルユ
    ーザの特権昇格が可能であることが報告されました。</p></li>

<li><a href="https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2008-5300">CVE-2008-5300</a>

    <p>Dann Frazier さんにより、DoS 欠陥が報告されました。ローカルユーザが
    out of memory ハンドラ を起動して特権プロセスを殺したり、unix ソケッ
    トシステムのリソース枯渇問題によるソフトロックアップを引き起こせるこ
    とが可能です。</p></li>

</ul>

<p>安定版 (stable) ディストリビューション (etch) では、この問題はバージョン
2.6.18.dfsg.1-23etch1 で修正されています。</p>

<p>直ぐに linux-2.6, fai-kernels, user-mode-linux の各パッケージをアップグ
レードし、マシンをリブートすることを勧めます。</p>

<p>注記; Debian 'etch' では 2.6.182.6.24 カーネルリリースを元にした
Linux カーネルを収録しています。全ての既知のセキュリティ問題は両方のパッ
ケージで注意深く検討され、Debian 'etch' が終了するまでは両方のパッケージ
にセキュリティ更新が行われる予定です。但し、カーネルでの重要度の低いセキ
ュリティ問題の発見頻度は高いため、必要となる更新リソースを考慮して
2.6.182.6.24 のセキュリティリリースは通常とびとび、つまりある程度ま
とまって行われます。</p>
</define-tag>

# do not modify the following line
#include "$(ENGLISHDIR)/security/2008/dsa-1687.data"
# $Id$

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