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author | Kentaro Hayashi <kenhys@gmail.com> | 2023-02-03 23:52:04 +0900 |
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committer | Kentaro Hayashi <kenhys@gmail.com> | 2023-02-09 23:23:08 +0900 |
commit | 0248af9dc6234aae8afe9971f33aafdb92e550fc (patch) | |
tree | dd49e26654cdc01792aed6ba514b51e22aafd73d /japanese/social_contract.1.1.wml | |
parent | 38a0d71e035a30eb7825dcffe84be9458b16c4dd (diff) |
(ja) move social contract version 1.1 content
Diffstat (limited to 'japanese/social_contract.1.1.wml')
-rw-r--r-- | japanese/social_contract.1.1.wml | 166 |
1 files changed, 166 insertions, 0 deletions
diff --git a/japanese/social_contract.1.1.wml b/japanese/social_contract.1.1.wml new file mode 100644 index 00000000000..fe1d8aa03b7 --- /dev/null +++ b/japanese/social_contract.1.1.wml @@ -0,0 +1,166 @@ +#use wml::debian::template title="Debian 社会契約" BARETITLE=true +#use wml::debian::translation-check translation="79d1ad80a8ac84afa8c8a224b81fb50c327e6b4f" + +{#meta#: +<meta name="keywords" content="social contract, 社会契約, dfsg, social contract, +社会契約, dfsg, Debian 社会契約, dfsg, debian social contract, dfsg"> +:#meta#} + +# Original document: contract.html +# Author : Manoj Srivastava ( srivasta@tiamat.datasync.com ) +# Created On : Wed Jul 2 12:47:56 1997 + +<p> + Version 1.1 は 2004 年 4 月 26 日に批准され、1997 年 7 月 5 日に批准された <a + href="social_contract.1.0">Version 1.0</a> を更新しました。 +</p> + +<p>Debian システムの開発者により結成された Debian プロジェクトは +「<strong>Debian 社会契約</strong>」を作成しています。 +この契約の <a href="#guidelines">Debian フリーソフトウェアガイドライン +(DFSG)</a> の部分は、 +もともと我々が合意によって遵守を決めた誓約として作成されたものですが、 +後にフリーソフトウェアコミュニティによって +<a href="https://opensource.org/docs/osd">オープンソース定義</a> +の雛型として採用されました。</p> + +<hr /> + <h2>フリーソフトウェアコミュニティとの「社会契約」</h2> + + <ol> + <li><strong>Debian は 100% フリーソフトウェアであり続けます</strong> + <p> + 私たちは<q><cite>Debian フリーソフトウェアガイドライン</cite></q>と題した文書の中で、 + ある著作物が<q><em>フリー</em></q>かどうかを判断する際に使う基準を提供します。 + 私たちは Debian システムとそのすべての構成要素が、 + これらの基準にしたがってフリーであることを約束します。 + 私たちは、Debian においてフリーまたはフリーではない著作物を、 + 作成または利用する人々を支援します。 + 私たちは、システムがフリーではない構成要素の利用を要求するようには決してしません。 + </p> + </li> + <li><strong>私たちはフリーソフトウェアコミュニティにお返しをします</strong> + <p> + 私たちが新たに Debian システムの構成要素を作成する場合には、Debian + フリーソフトウェアガイドラインに合致するようなライセンスを適用します。 + 私たちは、フリーソフトウェアが広く配布されそして使われるよう、 + 可能な限り最高のシステムを目指します。 + また、私たちのシステムに含まれている著作物の<q><em>上流</em></q>の作者に、 + バグ修正、改良、ユーザの要求などを伝えます。 + </p> + </li> + <li><strong>私たちは問題を隠しません</strong> + <p> + バグ報告のデータベース全体を常に一般に公開します。 + 誰かがオンラインで書き込んだバグの報告は、即座に他の人から見えるようになります。 + </p> + </li> + <li><strong>私たちはユーザとフリーソフトウェアを大切にします</strong> + <p> + 私たちはユーザとフリーソフトウェアコミュニティからの要求に従います。 + 彼らの関心を最優先に考えます。 + 私たちはさまざまな状況におけるコンピュータ利用環境の運用に関して、 + ユーザの必要を満たすように行動します。私たちは Debian + システム上での利用を目的としたフリーではない著作物に敵対することはありません。 + またそのような著作物を作成または利用する人々に対して、料金を徴収することはありません。 + 私たちは、Debian システムとその他の著作物の両方を含むディストリビューションを、 + 第三者が作成することも認めています。その際、私たちは料金を徴収しません。 + 私たちはこれらの目標を増進させるために、 + これらのシステムの使用を妨げるような法的な制約のない、 + 高品質な素材を統合したシステムを提供します。 + </p> + </li> + <li><strong>私たちのフリーソフトウェア基準に合致しない著作物について</strong> + <p> + 私たちは、Debian フリーソフトウェアガイドラインに適合していない著作物を + 使わなければならないユーザがいることを認めています。 + このような著作物のために、私たちはアーカイブに<q><code>contrib</code></q> + と<q><code>non-free</code></q>という領域を作りました。 + これらの領域にあるパッケージは、Debian 上で使用できるよう設定されていますが、 + Debian システムの一部ではありません。 + 私たちは、CD 製造業者がこれらの領域にあるパッケージを彼らの CD + に収録して配布できるかどうか判断する際に、 + それぞれのパッケージのライセンスを読んで決めるよう奨めています。 + このように、フリーではない著作物は Debian の一部ではありませんが、 + その使用をサポートし、フリーではないパッケージのための + (バグ追跡システムやメーリングリストのような) + インフラストラクチャーを用意しています。 + </p> + </li> + </ol> + <hr /> + <h2 id="guidelines">Debian フリーソフトウェアガイドライン (DFSG)</h2> + <ol> + <li><p><strong>自由な再配布</strong></p> + <p>Debian システムを構成するソフトウェアのライセンスは、そのソフトウェアを、 + 複数の異なる提供元から配布されているプログラムを集めたソフトウェア + ディストリビューションの一部として、誰かが販売したり無料配布したりすることを + 制限してはいけません。また、ライセンスはそのような販売に対して + 使用料やその他の手数料を要求してはいけません。</p></li> + <li><p><strong>ソースコード</strong></p> + <p>プログラムにはソースコードが含まれていなければならず、 + かつ実行形式での配布に加えてソースコードでの配布をも + 許可していなければなりません。 + </p></li> + <li><p><strong>派生ソフトウェア</strong></p> + <p>ライセンスは、ソフトウェアの修正や派生ソフトウェアの作成、並びにそれら + をオリジナルソフトウェアのライセンスと同じ条件の下で配布することを認め + ていなければいけません。 + </p></li> + <li><p><strong>原作者によるソースコードの整合性維持</strong></p> + <p>ライセンスは、プログラムを構築時に変更する目的で<q><tt>パッチファイル</tt></q> + をソースコードとともに配布することを<strong>容認している場合に限り</strong>、 + ソースコードを修正済の形式で配布することを制限することができます。 + この場合、そのライセンスは修正済のソースコードから構築されたソフトウェアの + 配布を明示的に許可していなければなりません。 + またライセンスは派生ソフトウェアにオリジナルソフトウェアと異なる名前 + を付けること、あるいは異なるバージョン番号を付けることを要求できます + (<em>これは妥協案です。Debian グループは全ての作者に、ファイル、 + ソース、バイナリについての変更を制限しないよう奨めています</em>)。 + </p></li> + <li><p><strong>すべての個人、団体の平等</strong></p> + <p>ライセンスは、すべての個人や団体を差別してはなりません。</p></li> + <li><p><strong>目標分野の平等</strong> + <p>ライセンスは、人々が特定の目標分野でプログラムを利用することを + 制限してはいけません。たとえば、商用利用や、遺伝学の研究での + プログラムの使用を制限していてはいけません。</p></li> + <li><p><strong>ライセンスの配布</strong></p> + <p>プログラムに付随する権利は、プログラムが再配布された + すべての人々に対して、追加ライセンスの履行を必要とすることなく、 + 適用されなければなりません。</p></li> + <li><p><strong>ライセンスは Debian に限定されない</strong></p> + <p>プログラムに付随する権利は、プログラムが Debian システムの + 一部であるかどうかに左右されてはいけません。 + プログラムが Debian から取り出され Debian とは別に使用 + または配布されるとしても、その他の点でそのプログラムの + ライセンス条項を満たしているならば、プログラムが再配布された + すべての当事者は Debian システムにおいて付与されたのと + 同じ権利を与えられなければなりません。</p></li> + <li><p><strong>ライセンスは他のソフトウェアを侵害しない</strong></p> + <p>ライセンスは、そのソフトウェアとともに配布される他のソフトウェア + に制約を加えてはなりません。たとえば、同じ媒体で配布される + 他のソフトウェアがすべてフリーソフトウェアでなければならないと + 要求してはいけません。</p></li> + + <li><p><strong>フリーなライセンスの例</strong></p> + <p><q><strong><a href="https://www.gnu.org/copyleft/gpl.html">GPL</a></strong></q>、 + <q><strong><a href="https://opensource.org/licenses/BSD-3-Clause">BSD</a></strong></q>、および + <q><strong><a href="https://perldoc.perl.org/perlartistic.html">Artistic</a></strong></q> + ライセンスは私たちが<q><em>フリー</em></q>と判断しているライセンスの例です。</p></li> + </ol> + +<p><em>私たちの<q>フリーソフトウェアコミュニティとの社会契約</q>で示している +概念は、Ean Schuessler によって提案されました。この文書は Bruce Perens +によってドラフトが書かれ、1997 年 6 月に開催された 1 カ月近くにおよぶ +電子メール会議で、多くの Debian 開発者によってまとめられました。そして、 +Debian プロジェクトが公式に示すポリシーとして<a +href="https://lists.debian.org/debian-announce/debian-announce-1997/msg00017.html">\ +認められました</a>。</em></p> + +<p><em>後に Bruce Perens はDebian 固有の記述を Debian フリーソフトウェア +ガイドラインから削除して、<a +href="https://opensource.org/docs/definition.php"><q>オープンソース定義</q></a>を +作成しました。</em></p> + +<p><em>他の団体が、この文書を派生させることは構いません。 +その際には Debian Project への謝辞をお願いします。</em></p> |