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Debian マシン使用ポリシー

これは Debian マシン使用ポリシーの歴史的なバージョン 1.1.1 で、2010 年 5月 9 日に 発表されたとおり、現行のバージョン 1.1.2 で置き換えられました。

  1. はじめに
    この文書は Debian マシン及びそれに関わるすべての規則についてのポリシーを説明します。

    要旨:

    この文書には二つの部分があります: ポリシーとガイドラインです。 ポリシーの中の規則は義務的なもので、違反は許されません。 ガイドラインではその必要性によっては違反が許容されますが、 従うことが望ましい規則を定めます。

  2. 概論
    1. 特権
      Debian 設備へのアクセスは権利や商用サービスではなく与えられた特権であり、 私たちは事前の通知なしでこの特権をいつでも撤回する権利を留保します。 説明は 48 時間以内に与えられるでしょう。
    2. 保証
      サービスの保証は一切ありません。 すべてが完全に機能することができるように最善を尽くしますが、 保証は一切できません。
    3. プライバシー
      マシンが適切に動くように、DSA はユーザファイルの編集を許可されています。 (例えば、メールのループを止めるように .forward ファイルを修正する等。)
    4. ここで使用される略記
      • DSA - Debian システム管理
      • DMUP - Debian マシン使用ポリシー (この文書)
      • DPL - Debian プロジェクトリーダー
  3. 罰則
    この文書で示された規則に違反した場合は処罰を受けることになるでしょう。 処罰は以前に関わった違反や反則の回数によって変わります。
    1. 初犯
      1. 違反者のアカウントは停止され、アクセスはできなくなります。
      2. 違反者には、Debian システム管理者に連絡をとり、DMUP に対するこれ以上の違反を行わないということを納得させることが要求されます。
      3. 違反者が 14 日以内に DSA に連絡できなかった場合は、 アカウントは停止され、その違反者は Debian プロジェクトから追放されます。 違反者がこの期間内に休暇であることを表明した場合は、 この期間はその休暇の期間に応じて延長されます。
      4. 違反者がプロジェクトから追放された場合、一ヶ月の期間の後に、 再び登録してメンテナになることができます。 違反の記録は残ります。
    2. 二度目の違反
      1. 違反者アカウントは直ちに停止され、 違反者はプロジェクトから追放されます。
      2. 違反者が、示された期間内に訴えを申請しない場合、 アカウントは抹消されます。
      3. 違反者は再び登録して Debian メンテナとなることが禁止されます。
    3. 発表
      1. 違反と処罰は Debian 開発者だけに対して発表されます。
      2. もし、Debian プロジェクトリーダーが必要であると考えた場合は、 一般に発表されることがあります。 これには違反者を識別できる情報を含めることができます。
    4. 訴え
      1. 違反者が DSA による決定に合意しない場合は、 開発者に対して訴えることができます。 これは違反者に通知された日から引き続いて 14 日間のみ可能です。 これには、Debian 憲章 4.2 項で説明されている手順に従います。
      2. 訴えが処理されている期間中も、 アカウントは停止されたままになります。
  4. ポリシー
    この項ではポリシーを挙げます。このリストは包括的ではなく、なりえません。
    ディスクの使用:
    すべてのマシンで /tmp を掃除するデーモンが働いてファイルを一週間後に期限切れにします。 特に大きなサイズのデータセットを、消去される心配をせずに保存するために /scratch パーティションが存在するマシンもあります。 ホームディレクトリが巨大になっているので容量を空けてください、 というメールを受け取った場合はすぐに処理してください。 非常に大きいスペースを占めているユーザは、DSA により警告なしで整理する必要があると判断されるかもしれません。
    シェル:
    可能な限り、安全性の低い他の手段 (rsh, telnet, FTP) よりも ssh/scp を使用してください。

    アイドル接続は 1 時間後に切断されます。 これを迂回するのは簡単ですが、 正当な理由がない限りしないでください。

    どのような資産を経由していても、 ミラーマスターの事前の同意の有無に関係なく、 私的なサーバからの公開のアーカイブのミラーリングは厳しく禁じられます。 開発者は公然と利用できる形式のアクセスを自由に使うことができます。

    プロセス:
    DSA の許可を得ずに長時間動くプロセスを実行するのはやめてください。 DSA から事前の許可を得ていないサーバの実行も、(IRC ボットを含めて) その種類を問わず一切禁止です。CPU やメモリを乱用するプロセスの実行は避けてください。必要があれば、 DSA は警告なくこのようなプロセスを終了させます。
    WWW ページ:
    一般に、Debian マシン上のウェブスペースは、 プロジェクトや一般のフリーソフトコミュニティに関連する案やファイルを やりとりする目的で提供されます。Debian マシン上での私的な「うぬぼれた (vanity)」ページはやめさせられます。

    商業用のウェブページは許可されません。

    自分の WWW ページの内容については、 そのページのあらゆる内容においても法的な許可を得ていること、 サーバの置かれているところでの法律に違反しないことを 保証することを含めて責任があります。

    自分の WWW ページから入手可能な、あらゆる中傷的、機密、秘密、 その他の著作物について責任があり、また責任を負うことになります。

    Debian アカウントを使っているものに関して、 乱用として分類されるであろう方法によって自分の WWW ページを広告すること、他人に広告させることはできません。 これには大量のメール送信や過度なニュース投稿が、 これに限定しませんが、含まれます。こういった行動は、 それがアカウントから行われたか、この DMUP に対して違反した、 あるいはその両方に該当するものとして、しかるべき DMUP の下で扱われるかもしれません。

    メール/ニュース:
    Debian マシンを使ってメールを読むのはかまいません。 ロードの軽いマシン [つまり master 以外を選択してください。POP や IMAP といったメールをダウンロードするやり方についてはサポートしません。 自分の ISP のメールサーバを使って転送してください。一般に、 受信したメールはウェブページと同様、 本質的にフリーソフトウェアの性質のもの、 またはプロジェクトと何らかの関連があるものであることが推奨されます。 DSA により、警告なしでメールを圧縮、再配置、 消去する必要があると判断されるかもしれません。

    開発者が長期に渡り連絡不能になった場合、そのアカウントのデータ、 メールの転送、フィルタ、その他は再び現れるまで無効にされるかもしれません。

    ネットの悪用に類することに Debian の設備を使わないでください。 Debian は Usenet ニュースサーバを一切持ちません。 そういったニュースサーバにアクセスできる Debian マシンがあるかもしれませんが、Debian マシンを経由して そういった用途に使用することは厳しく禁じられます。

    ネットの悪用だと見なされるものの例: